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溝のハウス マンション改修PJ
建築事例
2025.1
神奈川県
第42回住まいのリフォームコンクール
一般社団法人住宅リフォーム推進協議会会長賞
神奈川県にあるマンション住戸のリノベーション。
夫婦とこれから生まれる娘と暮らす家を設計した。
モノで溢れる暮らしを許容する機能として衣類/遊び道具/趣味の小物等、大量のモノを収納する
「クローゼット」を家の中心に配置するところから設計を始めた。
○適切な距離感で繋がる小さな居場所
子育てを想定した間取りを考える上で家族の適切な距離感を模索することが重要であると考えた。
汎用型の住戸のように個人の部屋を並べた構成ではそれぞれの活動が個室に閉じこもり閉鎖的になる。
対してワンルームの一体空間構成では互いの生活リズムに配慮が必要となり居心地が悪く感じる。
本計画ではいくつかの独立した小さな居場所が緩やかに繋がる構成とすることで、現代的なライフスタイルに適した「つかずはなれずの関係」の実現を目指した。
○クローゼット=生活のコア
中心にあるクローゼットを線状に延伸し緩衝空間とすることで小さな居場所を仕切りながら、
壁面に設けた開口部により空間が繋がり互いの気配を感じられる構成とした。
クローゼットは収納用途のほか、子供の遊び場や学習、趣味のピアノ演奏、身だしなみの場、動線空間の機能を有し、生活を支えるコア空間となる。
クローゼットの内装材はラワンの壁/天井、パーケットフローリングの床による木質空間とした。
壁はベニヤ板片面貼とすることで表裏空間の切り替えを強調したほか、壁支持柱をハンガーラックや棚板の下地に利用できる計画とし将来の収納位置に可変性をもたせた。
オフィスは躯体表しの壁、既存の吹付け天井にシルバー塗装を施し、無機質なセメント系の床を採用することでクローゼットとは対照的に屋外のような設えとした。
リビング・寝室等は調湿機能のある左官壁、コルク床等を使用し居住性を重視した。
それぞれの小さな居場所はインテリアの異なる独立した空間性をもちながら、クローゼットを拠り所として緩やかに繋がる。
家族が好きな居場所で生活しながら互いの気配を共有できる適度な距離感のある家とした。



































